【活動実績】大阪国際大学で学生の記事構成案をレビューしました|日新商店街×学生プロジェクト

2026年10月15日、大阪国際大学を訪問し、学生さん一人ひとりが考えた記事の構成案をレビューしました。
今回の取り組みは、私がクリエイティブパートナーとして関わっている日新商店街と、大阪国際大学の学生さんによる記事制作プロジェクトの一環です。
学生さんには、日新商店街や萱島、寝屋川市の魅力をそれぞれの視点で見つけ、1人1記事を制作してもらいます。完成した記事は、私が制作を担当した日新商店街の公式ホームページへ掲載する予定です。
9月の講義では、読者の決め方やテーマの選び方、記事の構成、取材・撮影、Webで読んでもらうための考え方などをお伝えしました。
そして今回は、学生さんが実際に考えてきた構成案を見ながら、記事を完成させるために何を調べ、誰に話を聞き、どの方向へ内容を深めていくのかを、一緒に整理する回でした。

講義で基本をお伝えする段階から、一人ひとりの企画を形にする段階に!
学生さんの記事づくりが、いよいよ具体的に動き始めています。
今回行ったのは、文章の添削ではなく「書く前」のレビュー
「記事のレビュー」と聞くと、すでに書かれた文章を添削する様子を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、今回確認したのは本文ではなく、その前段階にある構成案です。
記事をいきなり書き始めると、途中で伝えたいことが分からなくなったり、調べる内容が広がりすぎたり、一つの記事に情報を詰め込みすぎたりしやすくなります。
そのため、書き始める前に、
- 誰に読んでほしいのか
- その人は何を知りたいのか
- この記事で一番伝えたいことは何か
- どのような順番で伝えるのか
- どこへ行き、何を見て、誰に話を聞くのか
- 記事を読んだ後、どのような行動につなげたいのか
といったことを整理しておく必要があります。

今回は、構成案の良い部分をお伝えしたうえで、テーマをもう少し絞る方法、追加で確認したい情報、取材で聞いておきたいことなどを、一人ひとりの内容に合わせてアドバイスしました。
完成形をこちらから決めるのではなく、学生さん自身が「自分は何を伝えたいのか」を考え、次の行動を決められるようにすることも大切にしています。
構成案をつくる前にも、簡単な事前リサーチが必要
今回、構成案を確認する中で改めて感じたのが、構成を考える前にも簡単なリサーチが必要だということです。
書いてみたいテーマが見つかったら、すぐに見出しを考えるのではなく、まずは「この方向で本当に記事を書けそうか」を確認します。
例えば、
- 現地に行けば、どのような情報を集められそうか
- 話を聞きたい相手に取材できそうか
- Web上には、すでにどのような記事があるか
- まだ十分に紹介されていない情報は何か
- 読者が知りたい内容を、自分で確認できそうか
といったことを先に見ておきます。


この確認がないまま構成をつくると、いざ取材を始めたときに「思っていた情報が集められない」「聞きたい相手が分からない」「すでに似た情報がたくさんある」と気づくことがあります。
一方で、簡単に調べてから方向を決めると、自分だから書けることや、現地へ行かなければ分からないことが見えやすくなります。
Webで検索して終わるのではなく、実際にまちを歩く。お店を利用する。人に話を聞く。
Web上の情報と現地で得られる情報の両方を確認することで、記事の内容に具体性が生まれます。
ターゲットを具体的にすると、書く内容も見えてくる
構成案の中には、「商店街を通る大学生」や「萱島に来た人」のように、読んでほしい相手を考えてくれているものもありました。
誰に届けるかを決めることは、とても大切な第一歩です。
そこから、さらに一人の状況が思い浮かぶところまで具体的にすると、記事はもっと書きやすくなります。
例えば「商店街を通る大学生」なら、
- 大学へ向かう途中なのか、帰り道なのか
- ランチを探しているのか、空き時間を過ごしたいのか
- 一人で利用するのか、友人と一緒なのか
- 価格、入りやすさ、駅からの距離のうち、何を重視するのか
まで考えてみます。
「萱島に来た人」であれば、仕事、通学、引っ越し、イベントへの参加など、萱島駅で降りた目的によって知りたいことが変わります。
朝なのか、ランチタイムなのか、夕方なのかによっても、必要な情報は異なります。

対象を狭くすると、読んでもらえる人が減るように感じるかもしれません。
しかし実際には、「これは自分に必要な情報だ」と感じてもらいやすくなり、書く側も何を載せるべきか判断しやすくなります。
これは、私が普段ホームページを制作するときにも大切にしている考え方です。
すべての人に向けて情報を並べるのではなく、まず届けたい相手と、その人が置かれている状況を想像する。そうすることで、必要な内容や伝える順番、使う言葉まで少しずつ見えてきます。
読みやすく、深く伝えるために「1記事1テーマ」へ
今回は、一つの記事を三つほどの見出しで組み立ててもらいました。
学生さんの構成案には、調べてみたいことや伝えたい魅力がたくさん入っていました。
地域への興味が広がっていることが伝わり、うれしく感じた部分です。
一方で、「商店街のランチ」「店主へのインタビュー」「商店街の歴史」といった異なる内容が、一つの記事にすべて入っている案もありました。
どれも魅力的なテーマですが、一つの記事に盛り込むと、それぞれの内容が浅くなり、読者に何を一番伝えたい記事なのかが分かりにくくなることがあります。

そこでお伝えしたのが、「1記事1テーマ」に絞ることです。
例えば店主へのインタビューを記事にするなら、店舗情報だけで終わらせず、
- どのような思いで商売を続けてきたのか
- 昔の日新商店街はどのような様子だったのか
- 長く続ける中で、まちやお客様はどう変わったのか
- これから商店街がどのような場所になってほしいか
などを丁寧に聞くことで、その方の人柄や、商店街の時間の積み重なりが伝わる記事になります。
情報を減らすことは、内容を薄くすることではありません。
テーマを一つに絞るからこそ、必要な情報を深く集め、その記事でしか読めない内容にできます。
レビューで考えたのは、「次に何をすれば記事が完成へ近づくか」
構成案へのアドバイスでは、「ここを直してください」と指摘するだけではなく、記事を完成させるための次の行動まで具体的にすることを意識しました。
例えば、商店街のお店を紹介する記事なら、価格帯や実際の営業時間、入りやすさ、萱島駅や大学からの具体的な距離など、想定する読者に必要な情報を考えます。
お店の店主を取材する記事なら、お店の基本情報に加えて、始めたきっかけや、当時の日新商店街の様子、どんなふうに商売をしてきたのか?など、その記事の中心になる話を聞けるように質問を準備します。

写真についても、何となく撮りに行くのではなく、外観、店内、商品、人、道順など、記事のどの部分に必要な写真なのかを先に考えておくと、取材後に「必要な写真が足りなかった」ということを減らせます。
誰に届けるのか。
何を伝えるのか。
そのために何を調べるのか。
この三つがつながると、構成案は単なる見出しの一覧ではなく、記事を完成させるための取材計画にもなります。
今回のレビューを通して、学生さんには最後に自分の記事の方向性を決めてもらい、次回までにどのようなリサーチや取材を進めるかを考えてもらいました。
大学のレポートとは違う、「誰かに読まれ、行動につながる記事」
学生さんの中には、記事を書くことを難しく感じている方もいるように見えました。
大学で提出するレポートと、Web上で公開する記事には、共通する部分もあります。
しかし、今回つくる記事には、画面の向こうに具体的な読者がいます。
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その人が検索やホームページを通して記事を見つけ、日新商店街や萱島を知る。
記事の内容によっては、お店へ行ってみたり、まちを歩いてみたり、誰かに話したりするかもしれません。
だからこそ、文章を書く前に、
- 誰に届けるのか
- どのような情報が役に立つのか
- 何を根拠に伝えるのか
- どの順番なら読みやすいのか
- 読んだ後に何を感じ、どう動いてほしいのか
を考える必要があります。
今回取り組んでいるのは、経済や経営を学ぶ学生さんたちです。
誰に、どのような価値を、どのように届けるのかを考え、実際の記事という形にし、公開後の反応まで確認する。
この一連の流れは、小さなマーケティングを自分で設計し、実行してみる経験でもあると思います。

記事は公開したら終わりではありません。
このプロジェクトでは、完成した記事を日新商店街の公式ホームページへ掲載し、一定期間が経過した後に、どのくらい読まれたのか、どのような検索から見つけてもらえたのかも確認する予定です。
考えた読者に、本当に情報が届いたのか。
想定していなかった記事が読まれることはあるのか。
結果から何を学び、次にどう改善できるのか。
企画、リサーチ、取材、執筆、公開、分析までをつなげて経験できることが、このプロジェクトのおもしろさであり、難しさでもあります。
普段ホームページと向き合っているからこそ、伝えられること
Emika Designでは普段、「Webのかかりつけ担当」として、ホームページの制作だけでなく、公開後の運用もサポートしています。
ブログのテーマを一緒に考えたり、誰に何を伝えるかを整理したり、構成や文章を確認したり、ときには記事作成や投稿作業そのものを代行したり。
お客様の事業を理解しながら、ホームページにどのような情報を増やしていけばよいかを一緒に考えることも、日々の仕事の一つです。
ただ、普段のお客様とのやり取りでは、必要な部分をその都度お伝えすることが多く、記事制作の工程を最初から最後まで講義としてまとめ、一人ひとりの構成案へここまで詳しくアドバイスする機会は、決して多くありません。
今回、普段は自分の中で自然に行っている、
- 読者を具体的に考える
- Web上の情報と現地の情報を調べる
- テーマを一つに絞る
- 見出しの順番を整える
- 取材で必要な情報を洗い出す
- 公開後に結果を確かめる
という工程を言葉にし、学生さんへ伝えています。

構成案を見ると、「このテーマなら、こんな人に話を聞くと深まりそう」「この読者なら、この情報があると行動しやすい」「これは一つの記事にまとめず、別の記事として掘り下げたほうがおもしろい」と、次の可能性がいくつも見えてきます。
私が日々、ホームページやブログに深く関わっているからこそ、学生さんがまだ言葉にできていないアイデアを見つけ、記事として形にする道筋を一緒に考えられる。
今回の講義とレビューを通して、そのことに大きなやりがいを感じています。
アイデアが記事になり、ホームページの中で生き続ける楽しさ
私は、頭の中にある考えや思いが、文章やデザインとして少しずつ形になり、世の中へ出ていく過程がとても好きです。
ホームページも、公開した瞬間に完成するものではありません。
新しい情報や記事が増え、いろいろな人の視点が加わることで、その事業や地域らしさが少しずつ蓄積されていきます。
日新商店街の公式ホームページは、私が制作を担当したホームページです。

その場所に、今度は学生さん一人ひとりが見つけた萱島や日新商店街の魅力が加わっていきます。
私たちには当たり前になっていて見落としていたこと。
大学生だからこそ気づける場所や過ごし方。
初めて話を聞くからこそ引き出せる、地域の方の思い。
それぞれの発見が記事になり、検索やホームページを通して、まだ日新商店街を知らない人へ届いていく。
ホームページを作った身として、そこに新しい記事が増えていくことは純粋にうれしく、どのようなホームページへ育っていくのかを見られることも、とても楽しみです。
学生さんの記事を代わりに完成させるのではなく、一人ひとりの興味や視点を大切にしながら、読者へ届く形にするためのサポートをする。
それは、普段お客様と一緒にホームページを育てている仕事とも、深くつながっています。
次は、取材と執筆の段階へ
構成案のレビューを終え、学生さんたちはこれから、それぞれのテーマに合わせて現地でのリサーチや取材、撮影、執筆を進めます。
実際に動き始めると、「この質問も聞いておけばよかった」「調べてみたら別の切り口が見つかった」「構成を少し変えたほうが伝わりそう」といった、新しい気づきも出てくると思います。
構成案は、一度決めたら変えてはいけないものではありません。
取材で得た情報をもとに、より伝わる形へ整えていくための土台です。
記事を書くことに難しさを感じながらも、このプロジェクトへ向き合い、構成案を考えてきてくれた学生のみなさんに感謝しています。
そして、ここからどのような発見があり、どのような言葉で地域の魅力が表現されるのか、本当に楽しみにしています。
私も引き続き、記事の確認や編集、日新商店街の公式ホームページへの掲載、公開後の分析まで伴走していきます。
ホームページのブログを、事業に活かしたい方へ
ブログは、ただ更新回数を増やせばよいものではありません。
誰に届けるのか、何を伝えるのか、読んだ後にどのような行動へつなげたいのかを整理することで、ホームページの中に、事業や地域の魅力を伝える情報が少しずつ蓄積されていきます。
Emika Designでは、ホームページ制作に加え、公開後のブログ企画、構成や文章の相談、記事作成・投稿、アクセスを見ながらの改善まで、事業の状況に合わせてサポートしています。
「ブログを書きたいけれど、何を書けばよいか分からない」
「更新が止まっている」
「自分で書くところと、任せるところを整理したい」
そんなときは、Webのかかりつけ担当として、一緒に考えます。
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