「自分の当たり前」は、相手の当たり前ではない|メキシコ留学が今の仕事に教えてくれたこと

メキシコで暮らす前、私の中にも「メキシコはこんな国だろう」というイメージがありました。
けれど、実際に約1年間生活してみると、気候も街の様子も人の暮らしも、一つのイメージでは語れないことに気づきました。
旅行で短期間訪れるのとも違い、大学へ通い、買い物をし、移動し、人と話す毎日。
そこで何度も感じたのが、「自分の当たり前は、相手の当たり前ではない」ということでした。

外から見た印象と、そこで暮らす人の日常は違う
遠くから見ていると、私たちは分かりやすい特徴で場所や人を捉えがちです。
しかし現地には、地域ごとの違いがあり、一人ひとり異なる暮らしや考え方があります。
日々の行動にも、その土地の交通事情や文化、習慣といった背景があります。
最初は不思議に見えたことも、相手へ尋ねたり、自分で経験したりすると、見え方が変わることがありました。
表面だけを見て「きっとこうだ」と判断するのではなく、その背景を知ろうとすること。
それは、留学生活の中で身についた大切な視点です。

会話は、正解を伝えるためだけのものではない
当時、私は市場やお店で、商品の作り方や地域のことをよく尋ねていました。
知りたいことを聞くのはもちろんですが、会話をすることで、自分が持っていた思い込みに気づくこともあります。
相手の話を聞き、自分にはなかった視点を知る。
そのやり取り自体に、おもしろさを感じていました。
言葉が完璧でなくても、分からないことを分からないままにせず、まず聞いてみる。
決めつけずに関心を持つ。その姿勢は、今の仕事でも大切にしています。

ホームページにも「その事業に合う答え」がある
ホームページ制作では、業種が同じだからといって、必要な内容や導線まで同じになるわけではありません。
どのようなお客様に来てほしいのか。
どんなサービスを、どのような思いで届けているのか。
問い合わせの前に、どんな不安を解消する必要があるのか。公開後、誰がどのように更新するのか。
事業の状況によって、合う答えは変わります。
制作者側の「ホームページはこうあるべき」を一方的に当てはめても、実際の事業で使いにくければ意味がありません。
だから私は、作り始める前にお話を聞き、目的や背景を一緒に整理する時間を大切にしています。

読者にとっての当たり前も、こちらとは違う
これは、ホームページを見るお客様について考えるときも同じです。
事業者にとっては普段から使っている言葉でも、初めて訪れた方には意味が伝わらないかもしれません。
サービスの流れを知っている側には当然のことでも、お客様は「次に何をすればいいのだろう」と迷うかもしれません。
自分たちの当たり前だけで情報を並べず、初めて見る方の立場から言葉や順番、導線を考える。
それが、ちゃんと伝わり、行動しやすいホームページにつながります。
聞くことから始める、今の仕事
メキシコでの暮らしは、自分の知らない世界を見せてくれただけではありません。
自分の見方も、数ある見方の一つなのだと教えてくれました。
相手の背景を知ろうとすること。
分からないことは尋ねること。
自分の当たり前だけで決めないこと。
今、私がホームページやデザインの制作で対話を大切にしている理由の一部は、あの頃の経験にもつながっているように思います。
まず本人から聞く。
目的や状況を整理する。
そして、その事業に合う言葉と形へ落とし込む。
これからも、一つの正解を押しつけるのではなく、お客様と一緒に、その事業らしい答えをつくっていきたいと思います。
▼メキシコ留学中に寄稿した8記事の一覧はこちら
大学生の日記クオリティです…ご容赦くださいね🙏💦
事業に合ったホームページを、一緒に考えたい方へ。
Emika Designでは、決まった型へ当てはめるのではなく、事業のことをお聞きするところから始めます。
まだ考えがまとまっていなくても大丈夫です。
今の状況と、これから目指したいことを一緒に整理しましょう。
▼次の記事はこちら
