カラフルなメキシコに惹かれた学生時代|今のデザインにつながる「色と物語」

私がメキシコへの留学を選んだ理由のひとつは、写真で見た鮮やかな色に惹かれたことでした。
街の風景、建物、雑貨、食文化。
さまざまな色が共存する様子に、「実際にこの場所で暮らしてみたい」と感じたのです。
けれど、現地で生活し、人と話すようになると、私が本当に惹かれていたものは色の美しさだけではなかったと分かりました。

一つひとつ違う、手仕事の魅力
メキシコで暮らしていた頃、私は市場やお土産店に並ぶ手作りのアクセサリーや雑貨を見ることが大好きでした。
同じように見えるものでも、色の組み合わせや模様、表情が少しずつ違います。
作り手の手を通して生まれたものには、量産品とはまた違う温度がありました。
気になるものを見つけると、商品を見るだけでなく、お店の方へ話しかけていました。
どのように作るのか。
どんな地域のものなのか。
どれほどの手間がかかっているのか。
話を聞いたあとでは、目の前の雑貨が、それまでとは違って見えます。
形や色だけでなく、その向こうに人や暮らしがあると分かるからです。

仲良くなった
民芸品のお店のおばちゃん

いろんなお店の人に話しかけて、
家について行って作り方を教えてもらったことも
「買うこと」も、人を知るコミュニケーションだった
当時の私は、買い物や値段の相談も、現地の方と話すきっかけとして捉えていました。
言葉に自信がなくても、目の前の商品について尋ねるところから会話が始まります。
話してみると、作り方だけでなく、地域のことや、その方自身のことまで教えてもらえることがありました。
ものそのものと一緒に、そのとき交わした会話や出会いも持ち帰る。
だから、手にした雑貨は単なるお土産ではなく、今も記憶に残る大切なものになっています。

デザインは、見た目だけでは完結しない
現在、私はホームページや販促物を制作しています。
デザインの仕事では、色や写真、文字、余白を整えることが欠かせません。
ただ、見た目をきれいにするだけでは、その事業らしさまで表すことはできません。
どんな思いで事業を始めたのか。
お客様へ何を届けたいのか。
どんな経験を重ね、何を大切にしているのか。
そうした背景を聞き、理解して初めて、選ぶ言葉や色、見せ方に理由が生まれます。
メキシコで、作り手の話を聞いたあとに雑貨の見え方が変わったように、事業の背景を知ることで、表現の方向も変わります。


まだ言葉になっていない魅力を、一緒に見つけたい
お客様ご自身にとっては当たり前になっている経験や工夫が、ほかの誰かにとっては大きな魅力であることがあります。
だから私は、制作を始める前の対話を大切にしています。
すでに決まっている言葉を配置するだけではなく、話を聞きながら、まだ言葉になっていない価値も一緒に見つけたいからです。
色に惹かれて始まったメキシコ留学。
その先で知った、人や文化、手仕事の物語。
振り返ってみると、「目に見えるものの向こうにある背景を知りたい」という気持ちは、今の私のデザインにもつながっていました。
これからも、ただ整っているだけではなく、その人や事業の物語が、必要な方へちゃんと伝わる形をつくっていきたいと思います。
▼当時、メキシコ留学を振り返って書いた記事はこちら
大学生の日記のようなクオリティ…ご容赦くださいね🙏💦

「自分の事業の魅力を、うまく言葉やデザインにできない」
そんなときは、まだ見えていない魅力から一緒に整理します。
Emika Designは、お話を聞き、事業の背景や目的を理解したうえで、ホームページやデザインへ形にします。
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